Lineさんの戦略発表会があったようです。
TechDinerとしては、まぁあまり話題にしないのですが
Lineさんが今後どのように展開をしていくか?
ということが俯瞰で見れたのでまとめておきます。
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ツイッター的な「Line@」をはじめる。
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決済サービス「LINE Pay」 2014年冬公開予定
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タクシー配車サービス「LINE TAXI」 2014年冬公開予定
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オンデマンドECサービス「LINE WOW」 2014年秋公開予定
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商業施設内のナビサービス「LINE Maps for Indoor」 2014年秋公開予定
この戦略のラインナップを見る限り、これまでの閉じたコミュニケーションにはビジネス的な限界が来ているようですね。
スタンプが売れた、といっても数億レベルですから、そこから支払いなどを引くとその半分しか儲かっていないわけで、人数や審査の手間などを考えると、全然儲からなかったのではと思う次第。
で、マスコミュニケーション的に、はやりの波を使って商売を仕様ということになったのではと。
Line@は流行らないのでは?
Line@に関しては、自社のアカウントをそのまま使うことではなく、別のアカウントを作ってもらい、サービスを展開するということで、恐らくユーザーさん的には、もうひとつつくる面倒臭さと使い分けができないということのリテラシー的な問題で、このLine@は流行らないかなと思った次第。
(Lineの良さは、自分が普段の世界の拡張を簡単にしたことによるが、今回のLine@は普段の拡張ではなく、メディア世界への投げかけであったり、バカッターと言われるような開けた、しかし誰求めてくれない危うい地平へのいざないであるのは確か)
決済サービスのLine PayとWowは?
決済サービスに関してはLineさんに対する信頼の問題がでてくるでしょう。
スタンプなどを買う行為に慣れてる人たちは買うかもしれませんが、Amazonと比べるのか、決済サービスをLineにしなければならない理由がよくわからない。
可能性としてあるのは、友人間の送金サービスではないか?
ユーザーセグメントがわりと緩いそうに指示をされているので、財布の紐が緩いと活用される可能性が高いのかも。
またWoWに関して、日本人がギャザリングによる購入が好きなのか?という問題になるのではと思う次第。買ったものを物々交換するおすそ分けはあったとして、共同購入というのが日本人のメンタリティに合うのかどうかがわからないところ。みんなで買ったからお得だね~という会話は、非常にドメスティックなもので、東京辺りの寒いエリア由来の文化圏では、そういうことはしないのではないかな?とも思う。(なんとなくありモノのサービスなどを無理やり輸入している気がする)
タクシー配車サービスは?
東京では利用者は少ないけど、住宅街とかは必要かもね。
LINE Mapsは?
これは早いもん勝ちな世界なのですが、テナントの並びレベルの話なようで、それであれば、このアプリに依存するのも悪くないけれど施設内をLineにということよりは、Googleにまかせてしまったほうが、イメージはいいのではないかと思う次第。
イオングループなどの参加があると大き区勢力図は変わるかもしれない。
Line@ではないが、Lineが行ってきた井戸端会議の延長的な、意図しない個人コミュニケーションの拡張を実践したメッセージングサービスの延長線上にあるビジネスがないというのが面白いところ。
逆に言えば、今ある資金を元に別の動きを模索しないとならない何かがあるのかもしれない。まぁ、そういう、別の食い扶持を見つけておこうという姿勢はどこの起業にも必要な要素なので悪いことではないのだけれど、生き残りをかけてスタートを切ったという感じですね。(ドメイン事業を更に伸ばすような施策が無いのが少し寂しいところ)
ネタ元
LINE 世界で登録ユーザー数5億6000万人突破、より生活密着のサービス展開へ | AdverTimes(アドタイ).