iPhone7に搭載されるであろうiOS10。
発表になったけど眼を見張るところは「iMessage」「Map」「Home」「Photo」辺だったのでは。そして「Map」と「Siri」の開発者への公開はそれなりに大きなインパクトを…つくるのかな?
「iMessage」については少し残念だったりする。
「Facebook Messager」など競合に追いついた。ということと、SMSと混在していていまだわかりづらいということ。そして何よりiOS内だけで使用が制限されているということだ。
友人の中にAndroidユーザーが居ると、それだけでコミュニケーションが成立しない。
メーカー間の軋轢など問題ではない。
それはあまり良い体験とはいえない。
SMSと混在しているのは既に何年も続いているしこちらも改善はされないだろう。
SMSを分離してもいいかなと思うくらいだ。
ただ、ひとつ良い点としては、iMessageが最初からiPhoneに載っているという点と、iMessageのようなインタラクションをAppleが認識し始めたということだ。
Messageの途中に絵文字やスタンプを載せるのが普通なコミュニケーションだと彼らも納得したのだろう。
世の中は楽しい方がいい。iMessageは、使うかどうかよりもAppleが姿勢を見せたことに意義があるのではないかと。
ジョナサン・アイブのクールなAppleの世界ではない感じですね。 明らかに違う潮流に乗ろうとしている
「Map」は予兆。
「Map」に関しては、ユーザーから糞マップと言われていた「パチンコガンダム駅」の掲載などがついこの間ってのが本当のことなのか?と疑われるくらい洗練されたものになっているイメージだ。
エディーQもホッとしているのではないか?
道案内に関しては、カーナビを駆逐するほどの出来になっているかちょっと楽しみになるビジュアルだった。店の予約なども出来たりUberを呼べたり、GoogleMapに遅れはとっているものの、洗練度合いが増している。
そして、この洗練度合いはそのままCarPlayへの搭載するコンテンツとしての成熟、更にはApple Carへの先鞭ということで、Appleの戦略的には大きな意味がある部分なのではないでしょうか。
デモで観た道案内の動画は何となく未来を感じた。
そして、クルマで使ってみたいな。と思わせるようなものになっていたと思います。
「Home」は未知数
HomeKitがどのようなものになるのか?と言うのは、非常に興味深いところだけれど、何しろ連携するデバイス ~サーモスタットだとか、クーラーだとか、鍵だとか~ が姿を表さないかぎり評価のしようがないというところだろう。
AmazonのEchoが音声アシスタントのAlexaの使用でブイブイいわせているところをみると、Apple的にはSiriさんをフィーチャーしたいところなのあろうけど、Siriさんにういては、乞うご期待ってレベルでしょう。
それよりも前に、Homeアプリと各デバイスの連携をセキュアな環境を築きながらサービスを提供していくというところに鍵が有るような気がします。
インターフェースは当初はボタンなのでしょう。
Echoのような音声アシスタントは、実体がない分、利用頻度が少し疑問になるところだけれど、AppleにはApple TVがあり、既にHomeの利用が発表されているし、Apple Watchがあったり支持の出し方がさまざまな形で用意され、それぞれにセキュアだということが大きなアドバンテージになるのではと思う。
ただ、どれだけのメーカーがAppleの製品に賛同をしてくれるのかというところがひとつ問題。
Apple TVの新デバイスがよりHome無期の設計になるのでは?という予想が立てばこの辺も大きく変わるでしょう。半ば、旧来の製品に関して言えば赤外線で指示が出せればだいたいなんとかなる世界でも有るのだから。
そういうのはクールじゃないって突っぱねそうですね
「Photo」はやっと日の目を見たインターフェース
Macを使ってるひとだったら思い出すでしょう。
「Photo」は「iPhoto」の最終バージョン近くでついたインターフェースの焼き直しをしたアプリ、というか、iPhotoの地図部分と顔認識部分をiPhone用に移植したアプリなんだと思います。
「iPhoto」は早すぎた部分があった。
GPS情報がまだ写真にそれほど焼きこまれていない時代、まだGPS情報が手軽に手に入るものではなかった頃に出てきてしまったMac用のアプリだった訳で、また、写真に載ってるひとを徹底的に顔を認識してファイリングしていく機能もとても良かったのだけれど、正にMac版の「Photo」の登場とともに忘れ去られた機能だと言っても過言ではない。
ということで、
自作自演の車輪の再発見。
【6月15日追記】よくよく調べたら、地図へのプロットは ディープラーニングを絡めてプロットしていくようですね。 スマホにGPSといっても、ずっとONにしている人も少ないですし、 言えの場所など特定されないようにOFFにしてる人もいるから、 うまいこと機能しないし、別なアプローチで 地図へのプロットが可能ならそれでいこう!ということになったのかも。 既視感はあるけど、中身のアプローチは随分と様変わりをしたってことですね。
もしくは、別なアプローチでの到達した
「かつてのアプリに実装されてた機能のてんこ盛り」
という謎の状態で知ってる人にとっては未来感が全然ない。
ただ「iPhoto」が【早すぎた製品】だった事を皆実感することになるだろう。
早すぎたんだ…。
そして、ネガティブに書いているようで、実はこの機能はとてもここちの良い体験を得られる物になることが予想される。
特に親子で写真をドンドン撮ってたり、部活で写真を撮る人などは顔認識の機能の面白さを実感することになるだろう。
また、地図とのひも付けに関しては、旅行趣味のひとにとっての新しい世界を気づくことになるのではとおもう。
写真をふと見返すのは中々楽しいもので、その次代を思い出すのは中々文化的な行動だと思う。
それが、SNS向けに撮った写真であったとして、将来的に体系的にまとまっていくというのは非常にクールな体験になるというものだ。
iOS10がやってこなければこういった体験群はやってこなかったわけで、確かに大きなUpdateになるのだろう。暫くバグも有るだろうけど、ニヤニヤ見守りながら、iPhone7を愛でられるといいなとWWDCのiOS周りのポストをひとまず。
最後に。
iPhone4SとiPad2がiOS10に対応しないそうだが、この時代を築いた偉大な2つのデバイスにささやかながら拍手を送りたいと思う。
iPhone4SもiPad2もよく使ったデバイスで、少しおセンチな気分だ。
さらば、iPhone4S、また会う日まで。
情報源: iOS 10 – Preview – Apple