【コラム】iPhoneSEのSEの前に有った状況、その先にある未来。 #Apple #ティム・クック

◆iPhoneSEのSE、いったい何がスペシャルなんだい?

iPhoneSE、使っている。

とても良い製品だとは思う。

これぞiPhone。

手のひらに収まるこのサイズは中々だ。

 

ただし「SE」が意味するところが「スペシャルエディション」だというのが、なぜ?と首を傾げたくなる気もする。

iPhone LEGACYとか、iPhone Classicとかそういう基本に戻る感じのネーミングではない。

「特別なバージョン」=スペシャルエディション。何がiPhoneSEのスペシャルなんだ?

 

今回、Forbesさんの記事を眺めて何となく納得。

確かに…。

製造ラインのプロ、ティム・クックの自嘲・自戒の意を込めた名前で

「iPhoneスペシャルエディション」

なのかもしれない。

そう思うと、少しだけ残念。

 

◆スマホはナマモノ

スマートフォンは特にCPUや電池に関して鮮度が重要。

いわば、デジタルガジェットの中で特に鮮度が要求される生物、刺し身的なものだ。

ただ、iPhone6Sの出荷台数が芳しく無く、もしくは、もっと馬鹿売れするつもりで部材を調達してしまったのかもしれない。

まぁ、このあたりの憶測に関してはForbesさんに譲るとして…。

そして、iPhoneSEは誕生したようだ。

 

◆ティム・クックの自戒=SE?

Forbesさんの記事をもとに考察すると、部品には製造日が刻印されており、そこからたどるとiPhone6Sの余りもの部材とiPhone5Sの金型やディスプレイ部品を組み合わせ魔改造したモノがiPhoneSEだということが分かる。

iPhoneSEは「iPhone数字ホニャララ」とか「iPhoneホニャララS」という昨今の命名規則を破って出てきたティム・クック的には美しくない鬼っ子で、しかしながら、在庫整理をしたという意味では自分のすねにあった傷をサラリと消してくれた「特別な存在=スペシャルエディション」だ。

 
 セイラ < 兄は鬼っ子なのよ。

社内事情を鑑みると少しだけおセンチになるような製品だ。

それだけに、SIMフリーの端末ですら新製品なのにお財布に優しい値付けになっている。

 

◆結果的には

だがしかし!

翻ってユーザー目線に立つと、このスペシャルエディションの意味は大きく違ってくるようにも思う。

なにせ、この4インチサイズは人間にとって、iOSにとっても「ちょうどいいサイズ」なのだ。

そして、何より安い。

 

当方、さとーはiPhone6Sがでたタイミングですぐに購入し使ってきたが、それこそiPhoneSEを買うまでiPhone6Sを毎日肌身離さず利用していたが、最終的なところでどうも馴染めない存在として売っぱらってしまった。

僕さとーはそこまで手も小さくなく、ディスプレイの上の方まで指が届きそうなくらいだったのにだ。

冒頭に記載したように、iPhoneSEは素晴らしい。

iPhoneSEを発売日に購入してiPhone6Sと比較もしたが、素直な印象だ。

 

 

◆先祖返りと収穫。

iOSはそもそもがiPhone3Gなどの3.5インチを想定して組み上げられたインターフェイスであり、諸々進化はしてきたけれど、先祖返ったiPhoneSEは非常に良いフィーリングになったというのが一番の原因だろう。

イロイロな仕掛けで大きな画面にも対応できるようにはなったが、大画面が必要ないひとにはiPhone6Sでさえ大きいし、フリック入力を多用するひとにとっては少ししんどい端末にさえ思えた。

そして、なによりiPhoneSEがスペシャルエディションとして特別な存在として、まぁ何となく仕方ないかなと思えたところとしては、iPhone5S以降出なかった4インチiPhoneとして降臨したところにある。

そう、Appleが作って世に出さない以上、iOSの入ったiPhoneを一般の人は手にすることが出来ないわけで、賞味期限が切れ損なった部材を集めたニコイチで有ったとしても、iPhoneとしてこの4インチサイズのデバイスが世に出た意味は大きい。

Apple的に、もしくは、ティム・クック的には仕方ないから出したかもしれないが、小さなiPhoneが欲しかった人から見れば救世主といったところであり、これしかないわけだ。

 

 

◆iPhone7以降に関しての提言

AppleがiPhone7の次にiPhone8を出そう!などという判断を迫られている状況だというウワサが出回っているが、iPhone7が売れないなら、iPhone7からは当初から普通に4インチのiPhoneもラインナップして提供していただきたい。

べつにiPhone7と中身を共有したって構わないし。

iPhoneSEとは違い、丸みを帯びた薄いボディが有ると尚助かるところだけれど、金型代をティム・クックが良しとするかどうかは彼にとっては悩ましいところだろうけれど、iPod touchのような、薄くてスマートなボディのiPhone7miniが出れば手に刺さるカドのあるiPhoneSEを売っぱらってすぐにでも乗り換えたいと思う。

iPhone7はサプライズのない端末。という触れ込みだけれど、小さなiPhoneをあわせてラインナップしてくれれば、アナリストに変わって最大の賛辞と大きな驚きを持って1台だが購入を約束しよう。(もちろんプッシュもする)

「iPhone8を待て。」というのなら、iPhoneSEはティム・クックによる自嘲・自戒の単なる気まぐれだったということになるのだろう。
(そして、僕はiPhone7を買い、何となく1年間モヤモヤし続けるのだろう。そこから先、未来永劫モヤモヤし続ける必要があるのかもしれない…。そういう意味では、iPhoneSEは記憶の中のスペシャルエディションになるのかもしれない。)

 

iPhoneSEはそこそこ売れてるらしいし、4インチiPhoneが良いと思えた、いちユーザーとしてもこのラインを存続していただきたいと思う。

偶然の産物、瓢箪から駒。

日本には色々コトバがあるけど、
ティム・クックの辞書に良い言葉が載っているのかが少しだけ心配。

ティム・クックさん、大丈夫っすか?

 

情報源: ティム・クック「この世に善人専用の裏口は無い」発言の真意