古い時代だとジョナサン・アイブ。
現在だとジョニー・アイブ。
まぁ、どちらでも良い。
Appleをいまの状態にするべく牽引してきたスティーブ・ジョブズ御大ともうひとりの漢、デザインでAppleを作り上げてきた御人がAppleを去ろうとしている。
6月27日に正式な発表があり方々でニュースになり話題にもなった。
せっかくなので少し引いた目でみてコラム的にまとめておくことにした。
もっとも最近の製品からはジョナサン・アイブは一歩引いて活動をしてきたのでは?と見て取れていたのでこの発表は「あぁ、やっぱり」といった感触さえファンならばあったのではないでしょうか。
どんな仕事をしたひと?というか…どんなデザイナーか?というと、初代iMacを世に出し、iPodやiPhoneのような
丸っこい茶目っ気の有る角が丸いデザインを得意とするようで
近年のApple製品を形作り丸っこい製品をAppleのアイコンたらしめた人物なのかなと。
また、ハードのデザインだけでなく、OSのフィーリング調整にも参画したのだとかしてないのだとか。(作るものが暫くなかったから、OSも監修してね。シゴトだしさ。的なノリで押し付けられたのでは?と邪推。まぁ、お給料貰って働くってのは大変だよね。)
あとは、Appleの新社屋か。アレも丸っこいねw
WWDC前~WWDCの基調講演に出てきた製品やニュースで彼がAppleから去ろうとしていたのはなんとなく分かるものだった。
おろし金みたいなゴリゴリしたMac Proや
ずっとデザインが変わらないiMac。
iPhoneも本来はノッチなんてものは付けたくなかっただろうし、アレを良しとしてローンチしなければならないというのはデザイナーとしては非常に片腹痛いところだったと思う。
(ビデオではスゲーだろ?って言ってたとしてさ。)
あと、ココは推測だが…
Airという名前は一時期無くなろうとしていた。
MacBookAirは廃盤になりMacBookに差し替わる。
と思われた。そう、ネーミング的にも「Air」が指す軽さや薄さというものは世の中でコモディティ化して普通のものになったので、Airという名前を全社あげて外そうとしていたようなのだが、ここ数ヶ月でMacBookAirが復活しMacBookがディスコン(廃盤)に。またiPadもAir3が登場しすべてのラインナップが冗長な状態に。
なんとなくまどろっこしい。
デザイン≒整理されていない世界に。
どうしたら新しいもの…素敵な体験が世の中に提供できるだろうか?
という求道の道はティム・クック体制の下ではストイックすぎたのか。
もしくはティム・クックが求めるヘルシーで調和的な世界とは合わなくなってしまったのか。
どちらにせよ一つの時代が終焉を迎えたということは確かなようだ。
以下の続きは僕の感じ取った近未来?
ティム・クック体制が強固に。
この先Appleはサービスを武器に調和的な進化を達成し続けることになる。
サービスというかOSというか。
逆に製品ハードは凡庸というか、荒々しいものPC的なものにどんどん変わっていき、ラインナップもProだとかAirだとかXDRだとかアオリきったアメリカンな命名に裏打ちされた品揃えになるだろう。
背面カメラが飛び出していようが、レンズが2つより3つの方が凄そうだから付けちゃおうぜ!っていうノリだ。
洗練されたシャレオツなAppleではない。
まだジョナサン・アイブの「作品」ぽい風合いは残っているし、その影に隠れて入るが、何か荒々しいデザインに変わってきている。
MADMAXのV8教のような感触を感じる。
V8!V8!
Appleはどこに向かうのか?という問はあるだろう。
- ヘルシーで
- 計画性と協調性のある
- 製品を多く揃えることでエコシステムが生まれる
- ユーザーの意見に沿った
そんなものになるのだろう。
誰かが目指し掴み取った未来ではなく、気の抜けた炭酸ジュースのようなまろやかで、ありふれた、だがまぁ、悪くはないものに変質していくのだろう。
今までとは違う。と言う意味で新しい何かが始まる。という見方もできる。
ジョブズ御大の方法で登った山を更にティム・クックの登り方やルートで別方向から攻めるといった感じか。
なにも狼狽することはない。
時間が経てば未来はやってくるのだし、ティム・クックの方法だって未来はやってくる訳だ。しかも安定的かつヘルシーに。
ビリビリくるイノベーションはそこにはないのかもしれない。
僕は少し狼狽の色を顔に出しながらニヤニヤふにゃふにゃな笑顔を浮かべながらたまにココを更新するのかもしれない。
流通屋ティム・クックだから、特に大問題が起こることも無いだろう。
ジョナサン・アイブはマーク・ニューソンと事務所をひらいったっていうし、それはそれで安泰。
Apple Car?TITAN??AirPower??
まぁ、いいだろ。計画から漏れれば破棄だって有る。
iPhoneもiPadもMacもHomePodもAppleTVさえ足並み揃えて仲良く進む。そんな世界がやってくるんだ。
僕らは安定したプラットフォームとしてのiPhoneを受け入れるだけだ。
ビッグブラザーにハンマーを投げつける短パンのお嬢さんを待ちつつキーボ度を打鍵するとしよう。
破棄されないよう頑張ろう一応僕もサラリーマンだ。
ジョナサン・アイブお疲れさまでした。
情報源: ASCII.jp:アップルはジョニー・アイブ退職後どう関わるのか (1/4)|松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析
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