勢いを感じたがメインの西館にトヨタは無し
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行ってきました!東京モーターショー2019
クルマもテクノロジー。ってことで2011年と2015年以来の掲載ですね。
(モーターショー自体は車業界に近しい会社でシゴトをスタートしていたので毎回出向いていますオートサロンもスケジュールが合えば行って見て回ったりしていますね)
今年も初日に張り切って取材をしてきてました。
…で、リアルタイムで掲載を!と思っていたのですが
新作ゲームの開発やら企業向けプレゼンやらが重なり、
今回振り返りと雑感含めたまとめのコラムを掲載していく運びとなりました。
今回のショーを見に行く際の視点としては
「現実的で未来なもの」
です。
あとモーターショーの取材といえば、忘れちゃならないコンパニオンさんですね。
はぃ、もちろん抑えておりますともw
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…と、まずは会場内を見て回っての雑感から。
自動車業界ですが自動車だけに揺れ動いているのかまだ腹が座っていないという感じでした。
社会的インフラ方向とスポーツドライビングのためのクルマのふた方向!とか、そんな両方向に分かれていくのだろうな…と前回のモーターショーの終わりに感じていたのですが、インフラの方にもいかず、スポーツドライビングもありつつも、やっぱり現状売れてるものをとりあえず出しておくという印象を受けました。
(※あくまで当方の印象です)
言い換えれば前回のモーターショーから引きずった感がそこここに。「既製品の展示場」に留まり新しいビジョンを発表する場にはなっていませんでした。
明るい点としてはトヨタさんはじめ多くの企業でそういったショーではなく泥臭い実利の場としての活用は改善されてきた模様。
モーターショーを住宅展示場的に扱い営業マンが案件のクロージングに使う状態は確かに有ったようですが、未来を見せるショーとしてお金を払ってくる場所としての「東京モーターショー」は復活の兆しを見せていました。
(クロージングが必要でハレノヒを作るっていうのも解らなくはないし営業マンは必死だろうけれど、お金払って来る一般の来場者の方々をメーカー本体はどう考えているんだろうなとも思ったり。)
良い打ち上げ花火をモーターショーで用意。夢のある提案を実施。その夢を将来の顧客、ファンになっていただき実になるように育てていく。大きな話ですね。
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公共インフラのクルマ
クルマを社会インフラとして活用する未来に関しては、東京オリンピック2020で選手を運ぶクルマが実質ベンチマークになるのでしょうけれど、個人的にはバス的だけれどより個人向けに区切った乗りものが自動運転になる事が自動車の未来になるのではと考えています。
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二人乗りくらいのスペースしかないクーペ的な。中世の馬車のような乗り物。
行き先を命じるとそこに向かう車がひとつの完成形だと思ってます。
高速道路などでは他の車と連結しムカデのように列車を作り突き進む。
運転していても、僕のような慢性睡眠不足の人間が運転していては社会的に危なっかしいですし、老人が起こす事故も増えてきてる。
自動車を使った徘徊なんて物騒な話は今も目の前の道路で起こっていることなので…
もう一つはスポーツドライビングですね。
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スポーツドライビングに関しては、スーパーカーという名前が1970年代からありましたが、その線が今回のモーターショーではもっと明確に打ち出されたと思います。
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特にトヨタがやる気を見せていました。
ホンダに関してはF1でトップを取った実績はあるものの、未来を示す意味ではスポーツドライビングという事を打ち出しておらず、フラッグシップのNSXも片隅に申し訳程度に置かれるに留まっていました。
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(ただし、取材で訪れた面々はNSXが好きなようで私含め興味を持って接してました)
モビリティでもスポーツドライビングでもないもの
今回、特筆すべきはモビリティでもなく、スポーツドライビングでもない分野に注目したヤマハさんの展示が個人的にはスマッシュでした。
自動車業界としては特に気にしていないのかもしれませんね。
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LANDLINK(ランドリンク)という地を走るドローンと言ったところ。
ちょうどアニメPSYCHO-PASSの世界の警察ドローンや攻殻機動隊のロジコマ/タチコマ辺りが近しいと思います。
ランドリンクは非整地もそこそこにこなし編隊で稼働することをイメージしているようで、また、低速の超信地旋回もこなすなど限られたスペースを進むことも可能な業務ドローンとして企画されている模様。
もちろんまだ実験さえ行われていないモックの段階でしたが、これこそ企業が模索さする未来の形だよなと久々にモーターショーのショー部分の片鱗を見せつけられました。
PHV
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現実的な未来としてはPHVが多く出展されていましたが、PHVに関してはスタンドも含めた運用をどうアピールしていくか?というフェーズに移ってきているようにも思います。
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クリーンディーゼルを推していたユーロ圏がディーゼル推しができなくなって急に舵をきったなんていうお話も聞きますし、新しいビジネスの潮流なのは確かですが提示されたルールの上で以下に戦うか?ということに終止していて業界をリードしていく感じの目覚ましいパワーを感じるものでは有りませんでした。
面白いなと思ったのは、軽自動車よりもちいさなモビリティがここに来て見直されている所。
大手企業よりもバイクを売っているヤマハさんnなどが積極的でしたが、クルマ未満の公共交通にも活用できそうな、ドラゴンボールの中にでも出てきそうな環境負荷の低そうな軽量なクルマのようなものが多く出展されていました。
現状のメーカーの事を考えず、移動を主にし、自動運転を将来的にということになるのであれば、こういった小さなクルマは非常に有効な移動手段になるのは確か。
個人がハンドルをもち運転をしてどこかに行くというのが過去のものになろうという中、かるく動かせるコミューター的なものが4輪で出てくるというのはひとつの潮流なのかもしれません。
先程のPHVの様に他国主導でルール作りが行われそのうえで戦うのではなく、新たな枠組みづくりにも参加して多くのよいアイデアを世に出していくというのはひとつの方向性なのかもしれませんね。
電動キックボードなどは、第二のセグウェイにはならないぞ!とばかりに、議員が奮闘しているという話も聞きますし、大きな社会変動の鍵になっていけば面白いかもしれません。(都市間が短い東京のような街にぴったりな乗り物なのかなとも。)
また、スマートフォンとの連動で多くのビジネスチャンスを模索しているアフターマーケットもあるようでそのへんも素敵な動きだなと見させていただきました。
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夢の乗り物をだせ!と言われて出てきた「そらとぶクルマ」みたいな「どうも墜落したら責任問題になりそうな乗り物」はドローンの扱いをみて色々考える人も多い分野のようで、随分と出展がありましたしチャレンジが見られましたが、その実さすがに無いのかなと思ったりも。(僕が高所恐怖症だからかな?)
モビリティの未来を作る主役は実は大型車
冗談抜きにして、モビリティの社会に対する真価が問われる部分で最も大きいのはトラックやバスなど大型車の部分なのだと思う。
少ない人員、もしくは自動化したクルマでで仕事を回し多くの建設現場や採石場を回って国を作っていく力になる。
個人の所有するクルマは趣味の話もあるが、こちらは効率が問われるとともに、働き手の減少などが見込まれる分野でも有り、また働き方改革などが求められる分野でもある。
過酷な労働環境にならないよう、過酷な部分は機械化してセーブしていく…と。
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バスに関してもネットワーク化や渋滞情報の共有などからカメラを多くつけて景観情報や交通安全のベースになる社会インフラ化する未来が有ると思う部分で、電化だけではなく、自動化やネットワーク化を含めた施策がどんどん進んでいくといいのだと思う。
そのへんの情報や実験の模様などは特にアピールがなかったようですが、それはそれなのかな。(少し拍子抜けしたかな)
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悪路を走破するトラックっていうのも魅力的だけど、その次が求められているようにも思います。
満足度は高かったが残念な部分も
残念だったのは外国車の出展が大幅に減ったということ。
モーターショーの会場での成約を目指すのにコスト的に見合わないというところと、日本の車業界的にネガティブに働いた部分があるのかもしれません。
締め出した分、見えてくる部分もありますので、ソレはソレ少しさびしい感じもしますが、日本の自動車産業の発展がもう少し勢いづくといいのかなと思いその寂しさは忘れたふりをしていようかなと。
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東京オートサロンにも取材に行ってみたいと考えておりますがオートサロンはスポーツドライビングやハッチャケた方向でしょうから、こういった社会構造を考える場としては東京モーターショーに引き続き頑張っていただきたいと思ったり。
それではみなさまごきげんよう。(次はオートサロンかな?)