ZEISSだ!
カールツァイスのレンズがiPhoneで使えるぞ!歓喜!!
って感じのニュースがCES2016の後に流れたわけだが、スペックシートが書いてなかったり、扇動的だけれど中身が無い感じだった。
少し怪しい雰囲気だし、ニュースソースを読んで+画像を見て、改めて書いてみることにした。
まず、この商品はフェローズというアメリカのiPhone向けアクセサリーメーカーの
EXOLENS
という商品の
スペシャル商品だということ。
そして大前提。
カールツァイスのT*コーティングもカールツァイス基準のレンズも装備されるのだとして、iPhoneのカメラはiPhoneのカメラ以上にはならない。
なぜなら、レンズはレンズ群のうち後群がモノを言う。
前群も確かに必要だけど、凹レンズ始まりのハヤリの光学系でもない限り、最終的に素子にたいして光を渡す後群の部分や、素子自体を変更する、大きくするなどの対策をしないとひっくり返るような劇的な変化は起こらない。
んでまー、3万~5万円くらいの値段になりそうなこのレンズは何に使うのか?というとこ。
至ってシンプル。
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テレコン(テレコンバージョンレンズ)
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ワイコン(ワイドコンバージョンレンズ)
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マクロ風焦点距離の間接的変更レンズ
の3つの用途だ。
テレコン、ワイコン、ということは、通常のレンズの前にくっつけて通常のレンズを「広角風、望遠風」に倍率変換をしてしまうレンズだ。
だもんで、マスターレンズ、うえで表記した「通常のレンズ」部分の光学系は変わらないので、もとのレンズ以上、もとのカメラユニット以上の画像は出ない。
テレコン2.0倍。
iPhoneの換算サイズが28mmなので56mmの標準レンズ的な換算に。
ワイコン0.6倍、28mm×0.6で16.8mmの超広角。
マクロに関しては、焦点距離を変えつつ、
3~12センチの距離での接写が可能ということ。
Vario-Proxar(焦点距離変更(Zoom)と接写)という名称の示す通り焦点距離が何らか変更が起こるということと、接写ができるということしかわからない。ズームと書いてあるが、ニョキニョキ鏡筒が伸びるわけではなく、恐らく少しだけ焦点距離が変異することを告げているのでしょう。
値段はおそらく通常のEXOLENSの2~4倍、通常2本+ベースで2万数千円くらいだから 1本で3万5千円とかかな?(類推・憶測) セットで10万円。(類推・憶測)まぁありそうだw
で、このレンズの真骨頂は?ということに争点は移ってくる。
このレンズの真骨頂、存在意義は…
前群にレンズを追加して、光学系をいじったとして「色にじみ」「ゴースト」「象のぼやけ」「四隅の光の減衰」が少ないところだろう。
レンズはカールツァイスにしてはコンパクトなイメージだけれど、とにかく、さまざまな補正をして、四隅までくっきりと映るようになる(ようだ)。
サンプルが出てたので貼っておくが、四隅までくっきり。という割には16:9の比率でない。
以下のサンプルは元サイトに有ったものをそのまま掲載している。
©Topher DeLancy
© Christian Dandyk © Christian Dandyk © Christian Dandyk © Christian Dandyk ©Brian Matiash ©Topher DeLancy ©Topher DeLancy©John Win|Photography
© Christian Dandyk
メリットとしては
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スマホのカメラにテレコン・ワイコン・マクロ機能がつく
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どのレンズも四隅くっきり
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補正がきちんとしているので色にじみなどが少ない
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カールツァイスにしては鬼のように軽い(予想)
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最近のカールツァイスっぽいデザイン(有機的でつるっとしてる)
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カールツァイスのロゴが入ったレンズを所有できる
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妥協をしていないので他のコンバージョンレンズが眼に入らなくなる
問題点としては、
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レンズマウント部分を装着していないとつかない
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スマホの気軽な感じが消滅
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ほんの少し高い(従来品の比から考えると可愛いレベル)
マニア以外にも買うメリットは有ると思う。
また、簡単な撮影で最良の動画が欲しい人も持っていて損はない。
なんせ、同様の企画でこれ以上のものはないだろうから。
序盤にガタガタ言った割にはメリットは多い。
買うか買わないかは必要があるかどうかということに沿う。
発売時期
第二四半期の遅く(7月1日~9月30日の9月寄り)
発売価格
不明
ZEISSの最近のレンズに似ているというのは ちょっぴりオチャメな感じですよね。
情報源: ZEISS and Fellowes Brands Launch Mobile Phone Accessory Photography – Setting a New Quality Standard – LENSPIRE – The new ZEISS photography platform