この世界線はテック企業やガジェットにとって良い世界線☆
「サンバーナーディーノ銃乱射事件」の証拠品のiPhone5Cのロック解除をFBIがAppleにねじ込んできた件ですが、どうにか決着が付いた模様。
最終的には
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AppleはFBIの強硬な要求に対して最後まで折れなかった。
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FBIは第三者機関にロック解除をオーダーし解除に成功?
ということらしい。
んで…
テロリストに対する正義
と
デジタルガジェットのプライバシー保護を維持するための正義
が真っ向からぶつかるおそらく初のケースであり(ぶつからない取引はいくらでもあったが)、どちらも正しい行いなであり、特に当事国の米国では注目と議論が集中した話題だったようです。
【製品を開発しているベンダーにバックドアを用意しろ】というFBIの要求にAppleが最後まで応じなかったこの姿勢は、今後のテック企業にとっての模範的対応として今後も支持されると思います。
世界展開をしている企業の製品ポリシーがたった1国の警察組織の自由になるということは、それが世界の警察的存在のアメリカの話だとしても、危険な香りがしますしね。
もちろん、1国の警察がその国での警察権を維持することは正当な状態だと思います。
恐らく、今後の流れは、FBIは解錠をするための「特殊な交渉術」的なテクニックの研鑽/もしくは先鋭的なテクニックを持つ外注先の確保を続ける。Appleを始めとしたテック企業はiPhone5Cの解錠が済み次第次のセキュリティアップデートを行っていくものと思います。
我々は、特殊な交渉術を使ってiPhone5Cを…
今回は捜査陣営の対応ミスから発生したレアケースですが、ココまでの問題に発展してしまったというのは当事者が一番困惑していたのかもしれません。
ただ、ティム・クックをはじめ、Appleが対応にあたる当事者として選ばれたということは幸いなことだったのかもしれません。
おおよそ、こういう前例ができることで、世の中はその前例に倣って進むところもありますので、今回の出来事はテック企業やデジタルガジェットにとって幸せな世界線へ入ったということではないかと思います。
良い落とし所。手放しで喜べる感じですね☆