Nenet TechDinerのCP+2016取材先は
CP+2016で僕個人が欲しいカメラを出してきた会社
NikonさんとRICOHさんに決めていたのですが、
会場でまず目に入ったNikonさんのブースでお話を聞きました。
★まずはNikonのブースへ。
写真は1回めのDLのプレゼンテーションが始まったところ。
まだ、会場はスタートしたばかりといった感じ。
会場について見上げた黄色いNikonの文字。
早速高級コンパクトDLのブース前にできた列に並んでみました。
一眼レフ市場の勢いに陰りがみえる中、高級コンパクトに多くの会社が活路を見出して来ましたが、少し間を置いてNikonさんが再投入をしてきたのが今回見に来た3機種になります。
(RICOHのGRはGRDの頃からですが、SONYのRXシリーズが昨今の1インチ以上の高級コンパクト機ブームの火付け役と見ていいでしょう。)
135換算18-50、24-85、24-500をそれぞれカバーする
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DL 18-50 f/1.8-2.8
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DL 24-85 f/1.8-2.8
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DL 24-500 f/2.8-5.6
という名の機種たち。
レンジでいう、超広角、標準、便利ズームのそれぞれのズーム域をカバーする意欲作。
手前がDL18-50、シルバーの方がDL24-85
ストロボを付ける部分、ホットシューの位置で見分けがつきます。
『コレさえ持ってれば、他に必要なカメラなし。』
と言い切れるズーム域なので、自社のラインナップさえ食っててしまうのでは?と考えられるカメラです。
この24-85は一眼レフが得意としているところでしたが、
ボケがそこまで必要なければ、この1台でまかなえます。
一眼レフが担っていた描写力、ボケ、速写性、高感度耐性、ダイナミックレンジなどの多くの主戦場はフルサイズカメラに移行しており、ボケやダイナミックレンジが必要な人は一眼レフのフルサイズ機へどうぞ。
パンフォーカス気味な取材写真やスナップ、A4サイズくらいまでの印刷に耐える表現、偶然出会うシャッターチャンスを綺麗に残したいという要望にはこのDLシリーズでということを示唆しているのかも知れない。
実際に、今回のCP+2016ではNikon1を語る場とするのではなく、Nikonは今回のCP+はこのDLシリーズ3台とD5、D500を見せに来ている。
実勢価格が11万前後なので、おいそれと買えるものではないけど、たとえば、DL18-50と、DL24-85を揃えたしまえば、多くのレンズやカメラボディは不要と言い切ることができるし、報道のNikonという部分を手に入れたいのであれば、便利ズーム機のDL24-500を手に入れれば、ほぼ全ての領域を手軽にカバーする事ができる。
人に見せることを目的としたパンフォーカス気味な写真が必要であれば、非常にアリな選択肢だと思う。
11万だとSONYのα7なども見えてくる価格ですし、
完全に用途と市場が分かれてきたのだなという印象も。
ただ、SONYのα7だと、レンズが8万円~とか、
ズームだと数十万なんて話にもなってくるので
この1台でカバーできてしまうというのは非常にリーズナブルなのかも。
便利ズーム機DL24-500は軽めな報道の現場に重宝される気がします。
1インチの素子を持つので、暗所での撮影もソコソコこなせるでしょうし
そのサイズの便利ズームがヒトツにまとまってこのサイズというのは
現場の人間、撮りこぼすわけにはいけない人間には嬉しいところかと思う。
★愛用のXQ1との比較
こちらの動画は絶賛愛用中のXQ1との比較です。
コチラは後継機のXQ2名前とファームが少し違うだけで、中身は一緒です。
完成度の高い良いカメラだと思います。
富士フイルムのXQ1は数年前の機種ながら、起動が早くレリーズラグもそれほどないという、スナップシューターの鏡のようなカメラです。
厳密にはXQ1とDLシリーズは素子が1/1.5と1インチということで、性格の違うカメラになりますが、DL 18-50 f/1.8-2.8やDL 24-85 f/1.8-2.8がスナップシューターとして代替カメラになるかどうか?ということを見るにはいいかなと思いました。
Nikonのスタッフさんと見守っていたのですが、残念ながらDL 18-50 f/1.8-2.8やDL 24-85 f/1.8-2.8は起動に結構な時間が掛かってしまって勝負にならない状態でした。
ただ、今回展示されていたDLシリーズですが、まだファームは製品版ではないとのことでしたので、2016年6月の販売を目指して練り上げる段階で何らか変更をしてくるかもしれません。起動時間に関しては、もう少し改善をしてもらえるとより買いやすくなるかなと思った次第です。
XQ1との対比ですが、DL 18-50 f/1.8-2.8やDL 24-85 f/1.8-2.8は起動に時間が現状かかりますが、良い点も有ります。
ズームがステップズームであり、リングが物理的に見えているので、カメラを取り出し写す際に「どのズーム域か?」ということが割よ簡単にわかるということです。
※全部入りのDL 24-500 f/2.8-5.6に関しては、
リングでのズームではなく、パワーズームです。
XQ1に関して言えば『広角端でスタート』ということが絶対的なルールとして扱われているため、ズームをそこから設定しなおさなければならず、撮影のたびにポジションを移動しなければならず、撮れば撮るほど面倒な感じになっていきます。
だんだん面倒になって、広角側でずっと撮ってたりもしますが、気分で変えられる方が、より自分の撮りたい絵になるものと思います。というか、思いたい…。
また、Nikonさんのスタッフさんと話していて面白かったところとしては、DLの両機はズーム域を遠目にしておくと、起動に時間が掛かるということでした。
XQ1の起動が広角縛りなのは、こういった問題の対策で、1秒でも素早く起動している雰囲気を作るということを目指した結果なのかもしれません。
それはそれで本末転倒な気もしますw
こうなると、キヤノンのG9Xが起動時の速さも保て、前回使っていたズーム域の記憶もきちんとしており、素晴らしいな。ということになるのかもしれません。
キヤノンさんのG9X
タッチパネルで動かす少し変わったカメラですが、
中々研究されてて良いカメラです。
★S.macroがすごい
こちらの動画は、S.macroについてです。
S.macroについての紹介です。
DL28-85 f/1.8-2.8についてる機能で18-50 f/1.8-2.8、DL 24-500 f/2.8-5.6には付いていません。
他のポジションでもMacroというか、寄れるという意味では、2センチまでよれたりもしますが、S.macroにポジションを移すと、3センチにはなりますが、60mm相当でのMacro(0.37倍)になるそうで、撮影倍率が大きくグッと寄った絵が得られます。
このポジションにすると、Macroがキレる感じですね。
恐らく、Nikonさんの基準でMacroと呼べそうな絵が出るところを指定して来たのではと思われます。マイクロと呼んでいないところは少し気がかりなところでもありました。
記載も、Macroという記載ですね…。
24-85mm相当でしかも、60mmマクロ相当の絵が出るという意味ではかなりゴージャスなものになりそうですね。
それだけで旅行が楽しくなるというか。
ちょっと、レンズがニョキニョキしすぎていて
沈胴レンズがあまり好きじゃない僕としてはアレな部分も有りますw
★仕事用?全部入りDL24-500は良いカメラだ。
DL24-500に関しては、先ほどチラリと触れておりましたが、実際のターゲットはファミリー層も有るのですが、報道用カメラなのかもしれません。
上のスイッチですが、流し撮りができるようVR SPORTというスイッチを用意するなど、トレンドを抑えながらの作りになっているとのお話も頂きました。
位相差AFや防汚コーティングなどもあり、扱い慣れていなくて「もなんとかなる」といった感じの仕様でした。
また、アクセサリー関連もデジタル一眼レフのものを流用できるそうで、職場でのシステムカメラからの行こうという意味でも良い機体だと思いました。
CP+サラッと雑感
Nikon DL 対 富士フイルム XQ1
ペンタックスK-1にレンズをハメハメ!