■ケータイキャリアさん危うし。
2012年の日本国内モバイル通信サービス
音声通信サービス市場が前年比16.5%減の
2兆5730億円(の売上?なのかな?)
データ通信サービス市場が同12.3%増の4兆740億円。
(データ通信サービス市場は2008年以降、年平均13%の割合で成長)
だいたい6兆6千400億円くらいがトータルの売上らしい。
IDC Japanさんの予測では、
2017年の音声通信とデータ通信を合わせて
6兆7150億円くらい売り上がるとな。
音声通信サービス市場は2006年には5兆円以上だったらしく2012年は約半減。
データ通信市場は拡大するものの
市場全体は縮小のほうこうせいらしく
通信の値上げも正直何処かに天井が有り、市場のパイは拡大できないらしい。
孫さんが日本を見限りアメリカにご執心なのもよく分かる。
このままだと、日本のケータイキャリアはヤバイってことね☆
■周辺の産業は?
また、周辺業種はどうなのといえば、ケータイのデバイスの生産と販売、
特にスマホは儲からないというウワサは以前からよく聞くもので…。
Appleとサムスンがギリギリ採算で業界第三位のhtcが既に儲かってないとか。
そういう話も元々あり、さらにGoogleが三顧の礼で迎え入れ蜜月を終えた
最古参のモトローラも数日前に三行半を突きつけられた辺りが
デバイスの生産と販売はどうやらビジネスにはならない。
と真摯に受け止められたのかなと思う次第。
(結局Googleはモトローラの老舗ならではの大量の特許が欲しかっただけのよう)
ビジネスとしての伸びしろが無いとわかるとGoogleはすぐに放り出すからなぁ。
しっかし、モトローラを即ドナドナってすごい話ですよね。
(80~90年代あたりだと移動電話=モトローラ。でしたからね~)
■通信費は自然に高くなっていくか?
ケータイの回線費にどれだけコストを払うかというのが
今後の課題なのだろうけれど、そんな事業者の思惑とは裏腹に
個人的にはコストを掛けない方向も美しいかと。
いま、当方はiPhoneを低速回線で運用中。
128kbps多分出ない回線で月に650円。
それでもどうにか暮らせるわけで、 右肩上がり
13%毎年コストが増えるという読みは、キャリア側の皮算用だし
MVNOも安くなるみたいなので、もっと別の次元の話になるのではと思います。
■日本での何か対策が考えられないか?
日本での何か対策が考えられないか?という問いに対しては、
通話にお金を払おうと思う人がまだいるこの時間帯に
早めにスマホでなくガラケーへの逆シフトを促すこと。
スマホはどうかんがえても通話をするデバイスではなく
通話を遮り、それ以外の娯楽を提案する音声通話を喜ぶ
ケータイキャリア業者からすれば呪いのような端末になってきているのが
いま一番の障壁ではないかと思います。
あと、MVNO回線上で音声通話のIP電話を運用し始めたら
通常の通話に関するコストはキャリアに落ちてこなくなるでしょう。
通話の音声品質については32kbpsも出ていればかなりキレイに
声が聞こえる用になるのだし、電話ということについては
3G以上の高速回線は必要ないわけで…
まぁ、いってみてちょっとうそ臭いなと自分でも思っているくらいで
音声通話にお金を割く人たちはこれから増えないでしょうし
Lineなども含めコミュニケーションはどうやらどんどん変わっていってしまい
二度と旧来のスタイルには戻ってこないんではないでしょうかw
■じゃ、リッチコンテンツなのか?アメリカを模倣すればいいのか?
リッチコンテンツは、実際にはテレビ案組や映画など
古来からの娯楽しか開発されてこなかったところがあり
頼みの綱のゲームもそれほど一般的な娯楽ではなくなってきたわけで
GTAみたいなリッチなゲームを持ちだす世界が来たとして
日本全土の通信費を左右するには至らないでしょう。
また、旧来通りアメリカ主導でいるとアメリカさんはかなりインフラが
貧弱ときている、国土も広大で新聞すら全国紙がないような状態なわけで
10年待ったとして、日本にメリットの有るデバイスは出ないかもしれません。
■じゃ、どうなるの?
というわけで、日本で自作、内製してはいかがでしょう?
リッチコンテンツをグリグリ通信経由で動かす世の中は
アメリカさんに頼んでみてもずーっと先まで来ないでしょうし
新技術について割りと懐疑的なAppleのiPhoneの系譜に
この日本の発展を任せるとなると、
更に進化の速度は減るんじゃないかなと思います。
このさい資金にまだすこしだけ余裕があるキャリアさんが自分で舵を取り
通信を使った超リッチなコンテンツを
ドンドコ消費したくなるようなそんなサービスを
デバイスごと生産して、日本中に広めるという方向で。
Suicaで電車に乗れる国ってのは意外とすくないみたいだし
自販機の発展なんかみても、日本だけのガラパゴスで
もうかることは全然可能なんじゃないかと思うわけです。
世界展開は物理的にも人脈的にもコミュニケーションやらなにやらに
コストがかかるわけで、物理的な障害のない世界で
うまくやりくりをするか、日本国内でリッチにやるかって感じでしょう。
まずは、アニメをクランチロールで流すのをやめて
もっと効率的に課金して世界に配信。
あとは、それらで得た粗利で面白いデバイスや面白いサービス
面白い監督、面白い業者にどんどん資金を注ぎ込み
斜め上をズンズン進撃する。
ユニクロの社長は世界に出ろとステレオタイプに言いますが
その反対、日本の中で勝負をするのも意外と悪くはないのでは?と。
海外へのチャレンジはサムスンなどをみるに
ダンピング合戦。
身を削って、利益を削って、
欧州などデフォルト直前のお金のない国の国民に
頭を下げて買っていただくものを作るというのが
正しい姿勢のようになってしまっている、まっこと狂った世の中なのだから、
正直ちょっと引いていて
日本で商売をしてニヤニヤしててもいいのかな?
と思う次第なわけで。
サムスンもGoogleやAppleに見限られてるみたいだし
色々このあと世の中に変化が出てくるんじゃ?
と。
日本が面白いという求心力を持つには
何か斜め上行く、アンチグローバルな面白いサービスを
国内で展開していくことなんじゃないかなと思うわけで。
発信していくことはいいけど、物理的に進出しない方向で。
台湾やタイやベトナムなど、ワリと近場な親日の国と一緒にサービスをやるのも
面白いかもしれないし、国際化ももっと楽しく考えてもいいのではとも思う。
通信キャリアの皆さん、なんか面白いこと始めてくれませんか?w
と他力本願な投げかけで〆てみる。
ネタ元
モバイル通信サービス市場、音声通信の縮小が顕著に –
ITpro Activeさん.
「第二種指定電気通信設備制度の運用に関するガイドライン」の改正案に対する意見募集.
総務省さん
米グーグルがモトローラ売却 中国レノボへ2975億円:経済(TOKYO Web).
東京新聞さん