Cnetさんに掲載された水野氏のポストが良いまとめだったと思います。
だもんで、それを受けて日本でのiOS6についてとかちょっと考えてみました。
●Cnetさんの水野政司氏のポスト
「デベロッパーから見るWWDC 2012–深く進化するアップルの生態系と経済圏」
を読んでAppleの活動分野の分析と関連業者の活動エリアの拡大について
書かれていました。
簡単に言うと「モバイル分野だけでなく、クルマも、クラウドもという人間に対しての
補助機関に関してのインターエイスがiOS6でありマウンテンライオンになる」
ということと、アプリや周辺機器も含めてAppleはかなりでかい市場を形成している
というAppleの商圏についてのものでした。
WWDCについて、詳細はこのあと書くとして初日から2日たった今だから
なんとなく実像を結ぶ感じがしてきていますが
レティナ対応のMac Bookなど、おそらく今後のスタンダードになる
まさにNEXT GENERATIONな、次世代と現行世代のターニングポイントに
今があるのかなと感じさせられるものでした。
Appleのショーケン?
●WWDC2012の開始前のGoogleが怖がっていたこと
Googleさんが怖がったものの正体はなんだったのでしょう?
小さなiPadが販売されることを牽制するためのNexusも用意もあったようですし
地図機能をGoogleがパワーアップさせることを発表してましたが
とにかくなんだかビビっていた印象。
で、WWDCでその全貌が明らかになったわけですが
Appleにとっては機能拡張の話とかは実際どうでも良いことで
Appleが目指す将来の世界観とそれを目指すパーツ群に
Googleが恐怖した部分があったように思います。
Googleさんが「うちも地図があるよ!」「3Dも余裕!」「オフラインもOK」
とか言っていたのですがなんかすべっていた感じがあるのも原因はそこかと。
Appleは全く別の次元でモノを考えていて
生活を取り巻くシーンをiOS6で増やそうとしたのかなと。
SiriやMapを拡張して最適化していくことに車社会の覇権を握るという
大きな意義があるんだということの提案がきちんと有ったのだと思います。
Googleさんはそこの部分、提案がなんとなく朧気なので
(Googleさんは、とにかくやってみて文化は後付なかんじですよね)
Appleの発表が怖かったのでしょう。
(Appleには機能の積み重ねが分化ではなく、提案を形にすることで
形成されるのが文化だと考えているフシがあります。)
シンプルで効果的に事をすすめるには
コンセプトがきちんとしていたほうがよいですからね。
Androidとの差は深くて大きいかも。
●日本でのiOS6の意義?
地図の新機能は日本で通勤電車に揺られて暮らすさとーには
魅力的でないものに写ったのはここで納得がいきます。
Appleが打ち出した提案は、車社会の覇権を奪うこと。
車社会アメリカにおける、先進性の覇権。
ナイト財団ならぬAppleが担うことになりそうだということが
WWDCでは見えてきました。
Siriが面白いジョークを飛ばすのが問題ではなく
SiriがK.I.T.T.のように主人公たるユーザーの
コンパニオンとして、またマネージャーとして、 地図はおろか
ちょっと思いついたことについての答えを運転中に出してくれるのが
素敵なんだろうなと。
時代がテレビに追いついた!
で、まぁ、日本での意義は?といわれると正直微妙。
日本においてSiriをフルサービスで展開しないのは
もしかしたら、関連事業者が手を上げづらいからではなく
車社会というお題目からして外れるエリアであり
ガラパゴスな文化を形成しているからなのかもしれません。
(日本のカーナビ装着率はすでに相当高いですし、かなり高機能なものが
多く車社会ではないうえに、かなり異色な文化にあると思います)
特に都市部に済んでると車の維持費はバカにならないし
電車で事が済む生活とクルマがないと外食もできない生活を
一度に問題解決をしていくことは難しいですからね。
日本は置いて行かれるのではなく、日本はマイノリティなケースであり
独自の深化や独自の利用をアプリで考えていくゆとりがあると
受け止めるのもいいかもしれません。
2バイト文字で国土が広くなく、男性がバッグを持って歩くのが普通の
国なのだから、ちょっと考え方を変えればマネーチャンスは
ゴロゴロ転がっているように思います。
AppleのiOSやMacを取り巻く経済圏が形成されていると考えると、
その「クルマ以外」の商売を考える上で大きな商機があるというのは確かかと。
iOS6もMacもまだまだプラットフォームとしては伸びざかりということで
これから盛り上がることを色々イメージしていくとAppleの経済圏での
商売が面白いように転がっていくのではないでしょうか?
僕ら開発をする側の人間はそう感じることが出来ればウキウキが増大していくし
普通に利用する側に立って考えててみれば、Appleの製品を利用していくと
何らかの、先進的、近未来的な将来の提案がある暮らしが
いながらにして楽しめるということが目に見えてきますね。
ジョブズ御大も草葉の陰から覗いていたWWDCだとおもいますが、
古くからのMacファンの一人、さとーとしても、今後もAppleの提案に
耳を傾けてみたいなと思う基調講演だったのではと思います。
ジョブズ御大は、すごい会社をつくったもんだ。
着想元
デベロッパーから見るWWDC 2012–深く進化するアップルの生態系と経済圏
CNET Japanさん